HOMEFLEX JOURNALストーリーを身にまとうユニフォーム

ストーリーを身にまとうユニフォーム

福島県双葉町のリトリート型ホテル「FUTATABI FUTABA FUKUSHIMA」のユニフォーム制作

取材協力:大和ライフネクスト株式会社 不動産企画運営部 FUTATABI運営課
 種田 有希央さん・光山 七美さん

取材・編集:フレックスジャパン株式会社
トップ写真

光山 七美さん(左)・種田 有希央さん(右) 大和ライフネクスト株式会社 飯田橋オフィスにて

福島県双葉町。東日本大震災・原子力災害から15年の歳月を経て、この地に新たなホテルが誕生しました。大和ライフネクストが手がけるリトリート型ホテル「FUTATABI FUTABA FUKUSHIMA」です。
そのオープニングにあたり、フレックスジャパンはスタッフユニフォームのデザインから制作までを一貫して担当しました。双葉町という場所の持つ意味、ホテルのコンセプト、そして「おもてなしの顔」となるユニフォームに込められた思いを、大和ライフネクスト FUTATABI運営課の種田 有希央さん・光山 七美さんへのインタビューをもとにお伝えします。

※本記事は、開業前に実施したインタビューを含みます。

FUTATABI FUTABA FUKUSHIMAとは。


—— FUTATABI FUTABA FUKUSHIMAとはどんなホテルでしょうか?

光山さん このホテルが目指すのは、日常から少し離れ、心と身体を整える"リトリート"としての滞在価値です。ホテルを訪れる方が、ゆっくりと自分と向き合う時間を過ごしていただける場所でありたいと考えています。式典や企業研修など、フォーマルな用途にも対応できる上質さを備えながら、堅苦しくなく、誰もが気軽に足を運べる。そんな"開かれた上質さ"を大切にしています。
FUTATABI FUTABA FUKUSHIMA 外観

FUTATABI FUTABA FUKUSHIMA 外観
写真提供:FUTATABI FUTABA FUKUSHIMA(大和ライフネクスト)

大空と海を一望できるレイクバス

大空と海を一望できるレイクバス
写真提供:FUTATABI FUTABA FUKUSHIMA(大和ライフネクスト)

双葉町で自分たちにできること


—— 双葉町にホテルをつくることになった理由を教えてください。

種田さん 双葉町を視察する機会をいただいた際、「この場所に対して自分たちにできることは何か」をあらためて考えるきっかけになりました。双葉町にはホープツーリズムや教育旅行、企業研修などのニーズがある一方、それらを受け止める施設が十分ではないという声も多く聞かれました。私たちは不動産管理事業を主軸に、カンファレンスホテル事業でも経験を積んできました。そうした知見を生かすことで、地域に必要とされる機能を担いながら、事業としても成立する形で貢献できるのではないか。その思いに加え、さまざまなご縁にも恵まれ、双葉町でホテルをつくる決断につながっています。
ホテルを双葉町に建設した理由について話す様子

“カンファレンスホテル事業の経験と双葉町の視察がホテルづくりのきっかけ”

—— このホテルを訪れる方々には、どんな風に過ごしてほしいですか?

光山さん ホテルの中だけで完結せず、町に出て双葉町や周辺地域のことを知っていただきたいです。そしてまたホテルに戻って、ゆっくり過ごしていただく。そういった体験の循環を大切にしたいと思っています。今回の制服をはじめ、アメニティや開業記念品も、双葉町や浜通りに拠点を持つ企業の皆さんにご協力いただいています。地域パートナーとの関係性を育てながら、手に取った方がその企業を知るきっかけにもなるような仕組みづくりを大切にしています。
ホテル利用客への思いを話す様子

“このホテルが双葉町や浜通りのことも知るきっかけになりたい”

ひなた工房 福島双葉との出会い。印象は「服を本当に大事にしている」


—— フレックスジャパンにユニフォームをご依頼頂いたきっかけを教えてください。

光山さん フレックスジャパンさんの「ひなた工房 福島双葉」のアトリエを訪れた際、思いを持って着用された服を、その思いと共に丁寧に扱っている様子が印象的でした。服を直すだけではなく、その背景にある思いや記憶に寄り添う姿勢に、私たちのホテルと通じるものを感じています。私たちも、ホテルの運営を通じて、双葉町にもともとあった良さや文化を、別の形でつないでいきたいと考えています。そうした思いから、"記憶をつなぐ"という点でも共通していると感じました。
ひなた工房 福島双葉のアトリエの様子 お預かりした衣服を大切に扱いながらリメイクする

ひなた工房 福島双葉のアトリエの様子(左)/お預かりした衣服を大切に扱いながらリメイクする(右)

—— ユニフォーム制作に取り組んでみて、いかがでしたか?

種田さん 今回のユニフォーム制作は、大和ライフネクストにとっても新しい挑戦でした。従来のホテルではスーツなど既存の装いが中心で、オリジナルユニフォームをつくるのは初めて。だからこそ、「なぜオリジナルにするのか」「安定供給できるのか」など、様々な視点からの議論が早い段階から起こっていました。デザイン決定から生産まで半年以上かかるという前提で、社内協議の時間も見込んで早期に相談を始めました。
ホテルユニフォーム作成について語る様子

“オリジナルユニフォーム制作は初めて。「なぜオリジナルにするのか」など早い段階から議論した”

—— 今回のユニフォームに求めたことを教えてください。

光山さん 求めた要件は多岐にわたります。スタッフが「これを着て働ける」と前向きになれること。ジェンダーレスで、動きやすく、耐久性があること。そして"双葉らしさ"やホテルのコンセプトがにじむこと。フォーマルな場にも対応できる上質さが必要な一方で、堅すぎると敷居が高くなる。上品さと親しみやすさ、その両立がテーマでした。
ホテルユニフォーム作成について語る様子

“「これを着て働ける」と前向きになってほしい”

—— フレックスジャパンからの提案をご覧になった時の感想を教えてください。

光山さん 提案デザインに添えられていたメモも全て目を通しましたが、ホテルのことをここまで深く考えてデザインしてくださったのだと感じ、心から嬉しく思いました。社内コンペを実施いただき、普段はデザインに関わらない部署の方からも応募があったとうかがい、その熱量を強く感じました。各提案を見比べる中で、施設としての世界観や、幅広い年代のスタッフが着用すること、色味のイメージなど、判断軸もより明確になっていきました。
ホテルユニフォーム作成について語る様子

全社から募ったユニフォームデザイン案。様々な視点からの提案が寄せられた。

フォーマルとやわらかさを叶える、ラップネックカラーシャツ


—— インナーとして、ラップネックカラーシャツを採用いただいた決め手を教えてください。

種田さん 初めて拝見した時に、かっこいいなって思いました。公的だったり、オフィシャルな場にも対応できる一方で、少しカジュアルさもある。「フォーマルとやわらかさを同時に叶える」という難しさに対して、ちょうどよく"はまった"感覚がありました。社内でも評判がよく、さらに「ひなた工房 福島双葉 開発商品」と聞いて、「双葉町で生まれた」という背景も、選択理由として大きかったです。
ひなた工房双葉 開発商品 ラップネックカラーシャツ

ひなた工房双葉 開発商品 ラップネックカラーシャツ。首を覆うような高い襟が特徴。

ユニフォームは、ストーリーを身にまとうこと。


—— ユニフォームは今回のホテルにおいて、どのような役割として位置づけていらっしゃいますか?

光山さん ホテルのコンセプトを体現するための大切なツールだと捉えています。ユニフォームで統一感が生まれることで、スタッフ同士の意思疎通やコミュニケーションを支える役割もあると感じています。そして、オリジナルでつくる意義とは、“ストーリーを身にまとうこと”なのだと改めて思いました。
オリジナルユニフォームはストーリーを身にまとうこと

“オリジナルユニフォームは"ストーリーを身にまとうこと”

光山さん 施設の背景や思いを伝える役割を担うのがスタッフなので、そのユニフォームにもストーリーが体現されていることが大事だと思っています。そんな願いも、うまく表現頂けたように思います。
完成したユニフォーム ベージュ 完成したユニフォーム ネイビー

完成したユニフォーム。ベージュ(左)とネイビー(右)。
フレックスジャパンからの提案デザインをベースに、 ホテルのコンセプトや思い、そして運用面での様々な検討を行い完成した。 いずれも白のラップネックカラーシャツをインナーに合わせる。

FUTATABI FUTABA FUKUSHIMAのコンセプトは"再"——双葉の自然や産業を、ふたたび取り戻したい(再生)。この町や人の魅力と、ふたたび出会いたい(再会)。そして、またこの場所へ来たいと思ってほしい(再訪)。スタッフが毎日袖を通すユニフォームには、その三つの"ふたたび"が、色として、形として、そして素材のストーリーとして宿っています。

今回のプロジェクトは、見た目のデザインに留まらず、その先の体験品質までを設計する取り組みでした。ユニフォームが信頼を生み、一体感をつくり、ホテルらしさを記憶に残す——そのことをあらためて実感した、フレックスジャパンにとっても初めての挑戦でした。


取材を終えて

ホテル内のライブラリーは地域の方とのワークショップで声を拾いながら選書が進められ、レストランには地域の食材が取り入れられ——地域と共に進められているこのプロジェクトの姿がとても印象的でした。
双葉町の"過去"と"いま"、そして"未来"が共存するなかで、気持ちを整理し、もう一度見つめ直す。FUTATABI FUTABA FUKUSHIMAが目指す滞在価値は、そこでの時間そのものにあります。フレックスジャパンとして初めてトータルでユニフォームのデザインから制作を担ったこのプロジェクト。「ユニフォームは見た目のデザインに留まらず、その先の体験品質までを設計する取り組みだった」という言葉が、私たちにとっての大きな気づきになりました。


大和ライフネクスト株式会社

大和ハウスグループの建物管理・運営会社として、マンション管理やビル・商業施設等の管理運営、建設業、警備事業などを手がけています。福島県双葉町ではリトリート型ホテル「FUTATABI FUTABA FUKUSHIMA」を通じて、地域にひらかれた新しい滞在体験の創出に取り組んでいます。


FUTATABI FUTABA FUKUSHIMA

最新情報・ご予約は公式サイトをご覧ください。

公式HP >>https://www.futatabi-futaba-fukushima.com/


オリジナルユニフォームなど、お気軽にご相談ください。

ご要望に合わせて、既製品でのご提案から完全オリジナル制服まで、柔軟に対応致します。
お気軽にご相談ください。

詳しくはこちら →https://www.flexjapan.co.jp/site/flexcando

関連リンク