衣料品再生を主とした新たな生産拠点
2023年7月、福島県双葉町にて衣料品再生のための縫製工房「ひなた工房 双葉」をオープンいたします。 「ひなた工房 双葉」は、フレックスジャパンの衣料品再生およびオーダーシャツ生産の拠点として設立し、各種縫製業務およびコンセプトショップの運営を行います。当社の基幹工場である長野・本社工場による技術指導のもと、お預かりした衣料品のリメイク・リフォームやオーダーシャツの生産を行う、新たな生産拠点となります。

ひなた工房 双葉 外観(深緑の建物が工房、白い建物が店舗)

「思い出の再生と創出」をコンセプトに衣料品再生を行う
「ひなた工房 双葉」は、衣料品再生事業のコンセプトである”思い出の再生と創出”を実現するための場所です。 現在、衣料品のリメイクやリフォームを提供するサービスは数多く存在していますが、私たちが大切にしたいの は、衣料品を直すことそのものだけでなく、その衣料品にまつわる思い出や価値を大切にすることです。 多くの方が「着られないけど捨てられない服」を所有していると思います。 その理由は人それぞれですが、亡くなったご家族が身に着けていた服やお子さんが幼い頃に着ていた服などには特別な思い入れがあり、なかなか手放すことができないものです。 しかし、それをただ保管しているだけでは思い出が埋もれてしまうと感じ、私たちはリメイクやリフォームを通じて生まれ変わらせることで、それらの思い出と一緒に新しい未来へ歩んでいけるようにしたいと考えました。

恩師の剣道着からリメイクしたペンケース

家族が着ていた服をぬいぐるみサイズに
「生まれ変わりを目指す、福島県双葉町について
福島県双葉町は東日本大震災及び原発事故により甚大な被害を受け、2022年8月の一部避難指示解除により、ようやく人が住めるようになった町です。 現双葉町長 伊澤史朗氏は「町を元に戻すのではなく、新しい町をつくりあげる」と語られておりました。 私たちは、双葉町の未来への希望に満ちた姿勢と再生の意志に共感し、「ひなた工房 双葉」を開設することを決意いたしました。 「ひなた工房 双葉」の開設を通じて、双葉町の活性化にも寄与することを目指し、取り組んでまいります。

双葉町産業交流センターからみた街の様子(2023年7月)
ひなた工房のロゴにも双葉町への思いを
「ひなた工房 双葉」の開業に併せて、ロゴマークを制作しました。 「ひなた工房 双葉」の頭文字「h」、双葉町でのモノづくりを表現する「2枚の葉」をモチーフにし、思いに寄り添う姿勢を「ハート(気持ち)」で表現しました。 ロゴタイプには人のぬくもりが感じられるフォントを採用 し、視認性がありつつも思いを込めて向き合うブランドの姿勢を表現しました。

年間10億着の服が着られずに捨てられている問題への責任
フレックスジャパンは、衣料品再生に取り組むことで、繊維業界全体の問題にも大きくかかわっていきます。
現代の社会では、日本国内だけでも年間10億着もの服が着られずに捨てられているという深刻な課題が存在しています。
私たちはこの問題に対する責任を感じ、同時に、既存の衣料品を大切にすることの重要性にも強く取り組んでいく必要性を感じています。
衣料品再生事業への参画は、メーカーの責任として、繊維業界全体の問題に取り組む意志を示すものでもあります。
フレックスジャパン株式会社は、創業以来、品質と信頼性に基づいたシャツの提供を目指してきました。
1940年の創業以来、私たちは数々の技術と経験を積み重ね、シャツメーカーとして確固たる地位を築いてきました。「ひなた工房
双葉」は、私たちの新たな挑戦であり、お客様の大切な思い出を形に残すお手伝いをすることに情熱を注いでいます。
ひなた工房 双葉
〒979-1401 福島県双葉郡双葉町中野舘ノ内35-1
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常磐自動車道 常磐双葉ICから10分 / JR常磐線 双葉駅から徒歩17分
ひなた工房ホームページ
https://www.restitch.jp/